インバウンド 日本食 和食の食べ方の基本的マナーは押さえておきましょう
インバウンド 日本食 和食の食べ方の基本的マナーとは

インバウンド観光客の方向けに、和食の案内時にどこまで基本的マナーを教えるかという点については意見がわかれるところですが、日本人でもマナー違反をすることも多いので、最低限これだけは知っておいた方がよいという点を説明させていただきます。
和食の基本的マナーは「美しく食べる」ということです。①姿勢を正しくし、テーブルに置いたままの器に口を近つけて食べてはいけません。②もりつけの美しさをたもつため真ん中から食べないで、はしの方から食べます。③箸で料理を口に運ぶ時、片手を下に添えてはいけません。④骨や貝殻や魚の頭以外のものは残さずに食べ、食べ残したものは皿のはしの方にまとめておきます。⑤食前に手をふくため「おしぼり」が出されますが、顔や首をふいてはいけません。
インバウンド 日本食 食前食後の感謝の言葉

食前には「いただきます」といいます。これはキリスト教の食前に祈りをささげるしきたりと似ています。自然の恵みに感謝を伝える神道の教えによるものです。神様の大切な命の一部をいただくということになります。それに加えて食事をもたらしていただいた方(農業従事者。漁業従事者、料理人)への感謝の意味も込められています。食後には「ごちそうさまでした」といいます。これも食前と同様に神道の教えにもとずくもので、食事をもたらしていただいた方への感謝も含まれています。
インバウンド 日本食 一汁三菜

一汁三菜は和食の基礎となるものです。①主食となる「ごはん」②汁物一品③ごはんをおいしくいただくための菜三種④漬物により構成されています。
主菜は、肉や魚や卵などのタンパク質をおぎなうもので焼き物が中心になります。副菜は、豆や野菜や海藻などのミネラルやビタミンや食物繊維をおぎなうもので煮物や蒸し物が中心になります。このように三菜は焼く・煮る・蒸すという異なった調理方法で作られたもので構成されることことが理想的で、バランスのとれた献立が基本となります。
一汁三菜の食べ方の基本は「三角食べ」とよばれていて、一度に一つの料理を食べるのではなく、それぞれの料理を交互に食べるポリクロニック文化が基本です。ラテンやアラブやアフリカも同様にポリクロニック文化です。
西洋料理が前菜⇒スープ⇒サラダ⇒主菜と一品ずつ出されるモノクロニック文化とはまったくことなります。ただし日本の「茶懐石」は西洋料理と同じで一品ずつ出されます。日本文化の奥深さの一端がうかがえますね。
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