京都観光のおすすめポイント 三十三間堂

2019.09.07 (土)

京都観光のおすすめ 三十三間堂 歴史的背景

三十三間堂が建てられた12世紀末は、各地で内乱が起こり民衆の心が疲弊していた時期です。そのことを案じた後白河上皇は平清盛に寺の建築を命じました。三十三間堂は文字通り三十三の柱間の堂を意味します。三十三は仏教では重要なことを象徴する数です。観音様は人々を助けるためにその願いに応じて三十三の姿に化身します。

京都観光のおすすめ 三十三間堂 千体の仏像 

三十三間堂には本尊(中尊座像)の他に1000体の仏像があります。三十三間堂が創建された当時、日本では「千」は無量無限(完全)を意味しました。観音様は42の手を持っています。余分な40の手が25の異なった形になり人を救うと言われています。よって40の手は千本の手とみなされています。観音様はそれぞれの手のひらに目をひとつずつ持っていて25の異なった世界をみることが出来るので「千眼」を意味します。これらの像は70人の彫刻師によってやく100年の年月をかけて作られたものです。

京都観光のおすすめ 三十三間堂 十一面千手観音

十一面千手観音菩薩坐像は狩野湛慶が82歳のときに彫ったものです。檜で作られていて、寄木造りという特別な用法で作られています。最初に別々の木塊に彫刻が施され、それから完成するためにつなぎ合わされます。それから金箔が漆の基礎の上に貼られています。11面は人間の感情を表し、すべての方向の人間を救済します。正面は慈悲の3面、左は怒りの3面、右は牙をむきだした3面、真後ろにはおおわらいの面、頭の上には悟りを開いた顔があります。

京都観光のおすすめ 三十三間堂 風神・雷神像と28部衆

内乱が続き人の心が疲弊したこの時期には多くの仏像を持つことや、繰り返しお経を唱えることで多くの徳をいただけると信じました。雷神は太鼓を打って雷を鳴らします。風神は肩に風袋を背負いその袋を開いて風を吹かせます。人々は風神・雷神を恐れる一方で、風と雨は豊作をもたらしてくれるので雨を支配する神として崇拝しました。28部衆は観音様と観音様を信仰する人々を守っています。

京都観光のおすすめ 三十三間堂 年間二大行事

「柳のお加持」は仏教のおまじないの儀式で、柳の枝で水を頭にかければ頭痛が治ると信じられています。アスピリンは柳の樹皮から抽出されるサリサイリック酸が含まれています。柳の木の枝からできた爪楊枝を使うと歯痛が混和できるという言い伝えがあります。「通し矢」は多くの弓道家が集まるイベントです。成人式を祝う競技と称号者のための競技の2つ開催されます。このシーンはよくテレビで放送されます。

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