京都観光 おすすめ 寺院 臨済宗 左京区・東山区
京都観光におすすめの寺院 臨済宗②
京都観光 おすすめ 寺院 臨済宗 左京区
●圓通寺(左京区岩倉幡枝町)本尊=聖観世音菩薩 山号=大悲山 後水尾天皇が造営した幡枝御所を賜り、円光院文英尼公が開基となって開創されました。勧請開山は妙心寺十世の景川宗隆。1678年霊元天皇の勅願所となりました。比叡山を借景とした枯山水庭園は有名です。

●銀閣寺<慈照寺> (左京区銀閣寺町)本尊=釈迦如来 相国寺の山外塔頭 山号=東山 世界遺産 足利義政が1482年に建てた東山山荘(東山殿)が始まりです。足利義政没後、夢窓疎石を勧請開山とし相国寺の宝処周財が入寺して禅寺となりました。現存する東山山荘の遺構は銀閣と東求堂のみです。銀閣の下層の心空殿は和様の住宅、上層の潮音閣は観音像を安置する禅宗様仏堂。東求堂はもとは持仏堂でした。同仁斎は足利義政の書斎で、北側の付書院と違い棚は座敷飾として現存最古の遺例です。庭園は足利義政自身が作庭指導した池泉回遊式庭園。本堂前の銀砂灘と向月台は江戸時代の作品です。銀閣寺型手水鉢は袈裟型手水鉢と呼ばれています。
●金福寺(左京区一乗寺才形町)本尊=聖観世音菩薩 山号=仏日山 平安時代初期に安恵僧都が円仁(慈覚大師)の遺志によって創建。芭蕉庵は与謝蕪村が再興した茶室です。舟橋聖一の歴史小説「花の生涯」のヒロイン村山たか女ゆかりの寺としても有名です。

●南禅寺 (左京区南禅寺福地町)本尊=釈迦牟尼仏 臨済宗南禅寺派の大本山 山号=瑞龍山 前身は亀山天皇が1264年に母親の御所として造営した離宮禅林寺殿です。開山は無関普門(大明国師)です。京都五山の上とされ武士から篤い信仰を受けました。方丈(国宝)、勅使門(重要文化財)、三門(重要文化財)と見どころ満載です。大方丈は旧正親町院御所の宸殿とも言われています。三門は藤堂高虎の寄進によるものです。三門の楼上からは京都市内が一望できます。歌舞伎「楼門五三桐」における石川五右衛門の「絶景かな絶景かな」で知られています。大方丈にある「琴棋群仙図」「二十四孝図」は狩野永徳の関与が想定されています。小方丈にある「群虎図」は狩野探幽の代表作で「水吞みの虎」は有名です。亀山法皇宸翰「禅林禅寺御起願文案」も有名です。
●金地院 本尊=地蔵菩薩 1394年足利義持の帰依を受けて大業徳基が鷹峯に創建。1605年以心崇伝が現在地に移築。本堂は伏見城の遺構とも大阪城の御殿拝領とも言われています。小堀遠州作の茶室八窓軒や「鶴亀の庭」と称される庭園は有名です。崇伝の行った外交に関する「異国日記」など多数の寺宝を所蔵しています。
●南禅院 亀山上皇の離宮、禅林寺殿上宮跡で南禅寺発祥の地です。一時荒廃した後桂昌院が再興しました。
●霊鏡寺 (左京区鹿ケ谷御所ノ段町) 本尊=如意輪観音 山号=円成山 谷御所または鹿ケ谷比丘尼御所とも呼ばれています。1654年後水尾上皇の皇女多利宮が創建されました。1687年後西天皇の旧殿を賜り現在地に移転。その後明治まで皇女が住持を継承しました。
京都観光 おすすめ 寺院 臨済宗 東山区

●建仁寺 (東山区大和大路通四条下小松町)本尊=釈迦如来 臨済宗建仁寺派の大本山 山号=東山 開山は日本禅宗の祖とされる明庵栄西 源頼家の保護を受け、中国の百丈山(江西省)に似せて1205年に建立されました。当初は天台・真言・禅の三宗兼学でしたが、十世円邇(聖一国師)と十一世蘭渓道隆を経て禅寺として確立されました。詩文芸術に秀でた禅僧を数多く輩出し、五山文学とよばれる文芸を創り出しました。栄西が宋から喫茶の風習を持ち帰り日本の茶道の基礎を築いたこともあり、開山降誕会に行われる四頭茶礼は禅院茶礼の古式を現代に伝えています。方丈は広島県の安国寺から移築したものです。勅使門は鎌倉時代後期のものです。俵屋宗達作の代表作「風神雷神図屏風」、海北友松の「山水図」「花鳥図」「雲龍図」も有名です。

●両足院 本尊=阿弥陀如来 入元僧の龍山徳見が創建した知足院に始まり両足院と改称しました。茶室水月亭は織田有楽齋の茶室如庵の写しで、露地・林泉は茶道薮内家五代竹心招智の作とされています。
●霊洞院 本尊=釈迦如来 1319年創建。高山慈照が開山。1889年黙雷宗淵が建仁寺の僧堂としました。
●六道珍皇寺 本尊=薬師如来 山号=大椿山 室町時代に建仁寺の聞渓良聡により再興されました。この地が葬地鳥野辺の麓にあるため小野篁の冥度通いの伝説が生まれ、六道参りの信仰を集めました。六道参り(8月7日~10日)に撞く鐘を迎え鐘と呼び精霊を冥界から現世に呼び戻すとされています。

●高台寺 (東山区下河原通八坂鳥居前下河原町)本尊=釈迦如来 臨済宗建仁寺派 山号=鷲峰山 豊臣秀吉の供養のために1606年に、正室の北政所が徳川家康の援助を受けて創建されました。前身は北政所が生母を供養するために建てた康徳寺です。度重なる火災にあいながらも、開山堂等創建当時の建物が数多く残っています。霊屋・表門・観月台・傘亭・時雨亭は伏見城の遺構です。豊臣秀吉と北政所を祀る霊屋は、檜皮葺の宝形造で桃山時代の豪華な装飾を持ち、内部の須弥檀・厨子の蒔絵装飾は高台寺蒔絵として知られています。傘亭と時雨亭は土間廊下で結ばれています。灰屋招益好みの茶室鬼瓦亭や吉野太夫ゆかりの茶室遺芳庵もあります。
●圓徳院 本尊=釈迦如来 1632年北政所の甥木下利房が邸宅を寺院に改め創建。方丈の障壁画は長谷川等伯の筆とされています。「檜垣の手水鉢」は有名です。

●東福寺 (東山区本町十五丁目)本尊=釈迦如来 山号=彗日山 1239年九条道家が菩提寺として創建。1243年円邇(聖一国師)を開山に迎え天台・真言・禅の三宗を兼修しました。明治の火災で仏殿・法堂を失った以外は三門他中世にさかのぼる建築が現存しています。通天橋一帯は紅葉の名所です。方丈の庭園は釈迦成道の八相にちなみ「八相の庭」と称され重森三鈴により作られました。寺宝は開山円邇の師である無準師範の墨跡、無準師範像など多数所蔵しています。「五百羅漢図」は室町時代の画僧明兆によって描かれた四十五編の大作です。明兆は東福寺に入って殿司となり兆殿司と呼ばれました。明兆筆の「大涅槃図」は三月の釈迦涅槃会で公開されます。
●光明院 本尊=釈迦如来 重森三鈴作「波心の庭」が有名です。
●同衆院 本尊=十一面観音 1444年文渓元作が師の琴江令薫を開山として創建。藤原忠平が創建した法性寺に藤原道長が五大堂を造営し不動明王坐像(康尚作)を安置しましたが、衰退したため移築されました。
●芬陀院(雪舟寺)本尊=阿弥陀如来 1321年関白一条内経が定山祖禅を開山として創建。一時衰退しましたが一条兼輝により再興されました。方丈の南庭は雪舟等揚作。東庭は重森三鈴作。一条昭良好みの茶室図南亭があり、勾玉の手水鉢と崩家型石燈篭が置かれています。
●龍吟庵 本尊=薬釈迦如来 方丈は現存する最古の客殿遺構で1387年の造立とされています。
●法観寺 (東山区八坂通下河原東入八坂上町)本尊=五智如来 山号=霊応山 聖徳太子が五重塔を建て、その中に仏舎利を納めて法観寺と号したとされています。創建には渡来系豪族の八坂氏が関係したとされています。1179年清水衆徒と祇園神人の争いで焼失しましたが、源頼朝、足利義教によって再興されました。1240年建仁寺の証教が入寺し禅宗に改めました。
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