京都観光 おすすめ 寺院 天台宗 左京区
京都観光 おすすめ 京都観光におすすめの寺院 天台宗①
中国の智義(ちぎ)を高祖とし、日本の最澄を宗祖としています。最澄は804年に入唐して学び806年に天台宗を開宗しました。栄西、法然、親鸞、日蓮、道元、一遍ら鎌倉仏教の祖師は比叡山から輩出されました。

●三千院 (左京区大原来迎院町)本尊=薬師如来 妙法院、青蓮院とともに天台宗三門跡のひとつです。860年に承雲が最澄自作の薬師如来像をお堂に安置して円融坊と呼び本坊になりました<東坂本の梶井にある円融院は里坊>。1130年に最雲法親王<堀河天皇の皇子>が円徳院の門主となって以来梶井門跡として妙法院、青蓮院とともに天台宗三大門跡のひとつとなりました。阿弥陀堂<往生極楽院阿弥陀堂>の本尊阿弥陀三尊像(国宝)の両脇の観世音菩薩と勢至菩薩は正座されていて珍しいです。聚碧園と有清園はみどころのひとつです。
●実相院 (左京区岩倉上蔵町)本尊=不動明王 山号=岩倉山 皇室・摂関家ゆかりの寺院です。岩倉門跡とも呼ばれています。後西天皇の皇子である義延親王以後法統は代々皇孫をもって継承され宮門跡としての寺格を有しました。本堂や四脚門や車寄せは承秋門院(東山天皇の中宮)の旧殿で御所の建築遺構です。もと蹴鞠の庭と伝わる石庭と反対側の池泉回遊式庭園のコントラストが見事です。「滝ノ間」に映りこむ楓が「床緑」「床もみじ」と呼ばれて見事です。江戸狩野の絵師による絵画を多く所蔵しています。

●寂光院 (左京区大原草生町)本尊=地蔵菩薩 山号=清香山 聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために建立したとされています。平家物語ゆかりの建礼門院が出家の後隠棲され、後白河法皇が御幸されたことで有名です。
●勝林院 (左京区大原勝林院町)本尊=阿弥陀如来 山号=魚山 1013年に寂源によって創建され、のちに天台声明の根本道場となりました。1186年に顕真が浄土宗の法然を招き専修念仏について問答しました。この時本尊は手から光明を放ち、念仏の衆生済度の証拠を示したと伝えられ、「証拠の阿弥陀」と呼ばれています。

●真如堂 (左京区浄土寺真如町)本尊=阿弥陀如来 山号=鈴聳山(れいしょうざん) 円仁(慈覚大師)が阿弥陀如来を彫刻して延暦寺の常行堂に祀り、戒算が984年にこの像をこの地に移したことが由来とされています。1717年に再建された本堂は京都市内の天台宗本堂としては最大規模をほこります。本尊阿弥陀如来立像は洛陽六阿弥陀巡りのひとつです。紅葉の名所としても有名です。

●赤山禅院 (左京区修学院開根坊町)本尊=赤山明神 円仁(慈覚大師)の弟子安寧が888年に創建しました。京都の東北鬼門にあたり方除けの神としての信仰を集めています。拝殿の屋根の上に京都の鬼門を護る猿の像があります。福禄寿殿に祀られている福禄寿は都七福神まいりの札所になっています。ぜんそく封じでも有名です。
●補陀洛寺 (左京区静市市原町)本尊=阿弥陀如来 山号=如意山 小野小町ゆかりの寺です。小町・深草少将の供養塔などがあります。

●曼殊院 (左京区一乗寺竹ノ内町)本尊=阿弥陀如来 天台宗三門跡と毘沙門堂とともに天台宗五箇室門跡のひとつに数えられています。竹内門跡とも呼ばれています。慈運大僧正(伏見宮貞常親王の子)が入寺して以後門跡寺院となりました。書院に付随して良尚法親王によって作られた茶室八窓軒があります。三畳台目の席。古田織部や小堀遠州のこのみを取り入れていて多数の窓による光の演出は見事です。書院庭園は国の名勝に指定されています。書院前の枯山水庭園にある鶴島の松は樹齢400年。梟(ふくろう)の手水鉢も有名です。「黄不動」と呼ばれる不動明王像(国宝)は密教絵画として有名です。
●来迎院 (左京区大原来迎院町)本尊=薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来の三尊仏 山号=魚山 円仁(慈覚大師)が天台声明の道場としたことが起源です。融通念仏の開祖である良忍が再興しました。如来蔵には天台宗最高品質の来迎院如来蔵聖教文書類があります。
●蓮華寺 (左京区上高野八幡町)本尊=釈迦如来 山号=帰命山 加賀藩家老の今枝民部近義が祖父の重直を供養するために再興しました。庭園は書院前に高野川の清流を引き込んだ池庭がひろがっています。石川丈山や狩野探幽が作庭に協力したと伝えられています。蓮華寺型燈篭も有名です。
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