京都観光 祭と行事 京都三大奇祭

2021.10.26 (火)

京都観光 やすらい祭

四月に入ると京都では桜花爛漫の季節を迎えます。その桜花が散ってゆく時期に行われるのが「やすらい祭」です。洛北の四地区(今宮やすらい会、上賀茂やすらい踊保存会、川上やすらい踊保存会、玄武やすらい踊保存会)に伝承され、国の重要無形民俗文化財に指定されています。かつては、旧暦三月十日新暦四月十日におこなわれていましたが、現在では四月第二日曜におこなわれています(上賀茂のみ五月十五日)。京都の春の祭りの先駆けで、この日が晴れれば、その年の京都の祭りはすべて晴れると言われています。

京都市北区紫野にある今宮神社の摂社の疫社の祭礼であり、かつては各地区とも町内を練りながら今宮神社に巡行していましたが、現在では玄武やすらい踊は今宮神社には戻らず、上賀茂やすらい踊は今宮神社を遥拝する形をとっています。春に蔓延する疫病を鎮めることを目的としており、桜花が散るときに、疫病の原因とされた疫神も飛び散るので、疫病の根源を美しい花傘に集めて、疫社に閉じ込めようとしたのです。「花鎮めのまつり」とも言われる所以です。

一番の特徴は、春の花々で美しく飾られた大きな傘です。この傘は、花傘や風流傘などと呼ばれ、この中に入ると厄を逃れることが出来ると伝えられて来ました。今日でも花傘が町内にやってくると、人々はこぞって傘の中に入り無病息災を願います。また赤熊と呼ばれる赤毛・黒毛を付けた四人の鬼が鉦や太鼓をたたき、跳び交いながら氏子地域を練り歩きます。

京都観光 鞍馬の火祭

鞍馬の火祭は、毎年十月二十二日に鞍馬の里で行われる由岐神社の例祭です。この祭りの起源は、天慶三年(940年)九月九日、それまで御所に祀られていた由岐大明神が鞍馬に勧請された時に、村人たちが地主神である八所大明神を神輿に乗せ、無数の松明を持って出迎えたという故事に由来すると言われています。

祭り当日の朝に由岐神社に役員が集まり、例祭としての神事が行われた後に神輿の準備が行われます。午後六時、手松明を持ち「神事にまいらっしゃれ」の掛け声とともに村中を練り歩く「神事触れ」を合図として、家々で松明の支度を始めます。やがて子供や若者が松明を担ぎながら町内を練り歩きます。夜になると「さいれいや、さいりょう」の掛け声を響かせながら青年たちによって大松明が点火され、里人が剣棒と松明を持って鞍馬寺山門下に結集しはじめます。祭りは一気に盛り上がり、狭い鞍馬の里全体が無数の松明の炎と煙に包まれ、異様な雰囲気を呈するようになります。

九時を回った頃に注連縄が切られると、大勢の若者たちが掛け声とともに御輿を迎えに石段を駆け上り、神輿の渡御が始まります。神輿が急な石段を下る際に、鞍馬特有の「ちょっぺん」の儀が行われます。二人の若者が神輿の担い棒にぶら下がり、周囲の者が足を持って大の字状に大きく広げながら御輿を下ろす、大変危険な儀礼です。急な坂道で勢いが出ないように、女性が後方から綱を牽きます。この曳綱を握ると安産のご利益があると言われています。神輿は、御旅所まで渡御し、安置されて祭はひと段落します。

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