京都観光 おすすめ 京都の芸術 花街の行事 Art Kyoto Hanamachi
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 花街の行事 Art Kyoto Hanamachi

●花街のおどり 芸舞妓が日頃から研鑽に努める芸事を春秋に披露するのが花街のおどりです。京都の春の開幕の風物詩として親しまれています。明治5年(1872年)京都で開かれた「第一回京都博覧会」の付博覧として槙村正直京都府参事、京舞井上流三代目井上八千代らの発案で「都おどり」を開催したのを始まりとします。

●都の賑わい 京都の五花街の芸舞妓による年一度の舞踊公演会。平成6年(1994年)平安遷都1200年を記念し、京都の伝統技芸の理解を目的として「五花街合同伝統芸能特別公演」として開いたのが始まりです。第四回公演から五花街合同公演「都の賑わい」として毎年6月下旬の土曜・日曜の2日間、華やかな舞台が披露されます。

●始業式 花街の始業式は、新年を迎えて芸舞妓が一堂に会して精進を誓う行事です。祇園甲部、祇園東、宮川町、先斗町の四花街は1月7日、上七軒は1月9日に行われます。祇園甲部では、黒紋付に稲穂の花簪(はなかんざし)を髪に挿した舞妓や芸妓が歌舞練場に集まって、新年のあいさつを交わした後「芸妓・舞妓の誓い」五ヶ条を唱和。ついで1年間の売花が多かった芸舞妓に売花奨励賞、お茶屋にも奨励賞が送られます。最後に京舞井上流の家元が「倭文」(やまとぶみ)を舞い、めでたく納められます。

●初寄り 京舞井上流の稽古始めの日のことを言います。毎年1月13日、井上流の舞を学ぶ祇園甲部の芸舞妓、一般の子女たちがうちそろって新門前通大和大路東入の家元宅を訪ね、お雑煮を祝い、初舞で新年を寿ぎます。華やかさの中に、芸の精進を誓う花街ならではの行事です。

●八朔(はっさく) 旧暦8月1日のこと。朔は1日のことを意味します。古くは「田の実の節」とよばれていました。豊かに実った田の稲穂に、神へ感謝し、豊作を祈りました。「田の実」は「頼み」に通じるので、商家はこの日に、日ごろお世話になっている本家や得意先に更なる贔屓を願い、感謝を込めてあいさつ回りを行う習わしがあります。花街では今でも新暦の8月1日に、芸舞妓が正装の黒紋付で、研鑽を積む芸事の師匠やお茶屋などに挨拶回りを行ないます。お中元が始まるのも八朔からです。

●かにかくに祭 祇園の風情を愛した歌人、吉井勇を偲んで白川南通りの川沿いに立つ歌碑の前で11月8日に催される行事のことを言います。歌碑は昭和30年(1955年)11月8日に吉井勇の古希を祝って建てられました。「かにかくに祭」の名は歌碑の「かにかくに祇園はこひし寝るときも枕のしたを水のながるる」によるものです。ちなみに吉井勇がこの歌を詠んだのは、歌碑のあたりに当時あった茶屋大友であったと言われています。大友の女将は文芸芸妓で知られた磯田多佳です。11月8日には祇園甲部の芸舞妓らによる献花や茶の湯の手前の披露が行われます。

●事始め 師走行事のひとつになっています。12月13日を1年の区切りとして、花街や室町、西陣の旧家ではこの日から正月の準備を始めます。一年の感謝をこめて本家や得意先への挨拶回りを行ないます。新門前にある京舞井上流家元宅では、けいこ場に「玉椿」の軸、もんていから届けられた鏡餅が段飾りされ、華やいだ雰囲気が生まれます。一門の祇園甲部の芸舞妓たちはそれぞれに家元に「今年もよろしゅうおたのもうします」と挨拶し、ご祝儀の舞扇を受けて精進を誓います。
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