京都観光 おすすめ 京都の芸術 歌舞伎
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 歌舞伎

歌舞伎は江戸時代初期に成立し、庶民の人気を博した演劇です。慶長・元和(1596年~1624年)の頃流行した、異様な振る舞いや風俗を指す「傾く(かぶく)」が語源です。慶長8年(1603年)出雲の阿国が京都で始めた「かぶき踊り」がそのはじめとされています。以後、これを真似た女歌舞伎や遊女歌舞伎や若衆歌舞伎が盛んになりましたが、風俗取り締まりを理由に幕府から禁止令が出ました。
その後、成年男子の役者による野郎歌舞伎へと変わり、技芸と脚本本位の演劇として、元禄時代にはある程度完成しました。幕府の許可のもと、京都・大阪・江戸の三都には常設の芝居小屋(劇場)ができ、町人の娯楽として人気を博しました。元禄歌舞伎では、江戸の市川團十郎や上方の坂田藤十郎などの名優を輩出しました。その後、歌舞伎は人形浄瑠璃(文楽)の演目や音楽、長唄・常磐津・清元などの音楽、明治時代には能の様式を取り入れて発展しました。演劇としての特色は、写実よりも様式性を重視した演出にあると言われています。
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 歌舞伎 南座

南座は東山区四条大橋東詰南側にある劇場です。元和年間(1615年~1624年)に幕府から許可を受けた、四条河原の七か所の常設芝居小屋のひとつで、江戸時代には「南の芝居」と称されました。常設芝居小屋は幕末には四条通を隔てた北側の北座とふたつになり、明治時代には北座も廃絶してしまいました。南座は京都唯一の歌舞伎劇場として存続しています。
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 歌舞伎 南座 顔見世

南座で毎年11月30日から12月26日まで行われる歌舞伎興行。南座正面に掲げられる役者名をつらねた「まねき(看板)」は師走の風物詩となっています。江戸時代、歌舞伎の各座の役者の契約は、旧暦の11月から翌年10月もだの1年契約となっていて、旧暦11月初めに各座の新しい顔ぶれが舞台で口上を述べる興行を「顔見世」と称したことに由来します。
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 歌舞伎 出雲の阿国

出雲の阿国は、歌舞伎の祖とされる女性芸能者です。天正10年(1582年)、ならの春日若宮で「ややこ踊り」を演じたのが初見。出雲大社の巫女と称して興行しました。慶長8年(1603年)、京都でかぶき者の茶屋通いを趣向とした「かぶき踊り」を始めて人気を集め、これを模倣した遊女歌舞伎が流行しました。
京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 歌舞伎 坂田藤十郎

元禄歌舞伎を代表する役者の一人。上方歌舞伎の立役の名優として、京都・大阪の各座で活躍しました。「傾城仏ノ原」などの近松門左衛門の脚本を多く上演しました。江戸時代の町人社会を題材とした世話物を得意とし、和事の演出を創始しました。当たり役は「夕霧名残の正月」の藤屋伊左兵衛。
関連する投稿
- 京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 花街のしきたり Art Kyoto Hanamachi
- 京都観光 おすすめ 京都の芸術 花街の行事 Art Kyoto Hanamachi
- 京都観光 おすすめ 京都の芸術 花街の歴史② Art Kyoto Hanamachi
- 京都観光 おすすめ 京都の芸術 花街の歴史① Art Kyoto Hanamachi
- 京都観光 おすすめ 京都の芸術 京舞と井上流 Kyoto Art Kyomai(Kyoto Dance)
現在の記事: 京都観光 おすすめ 京都の芸術 歌舞伎