京都観光 おすすめ 京都の芸術 能

2019.10.17 (木)

京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 能 奈良時代~室町時代

能は室町時代に成立した歌舞劇です。奈良時代に唐から輸入された芸能である散学から発達したもので、平安時代以降は猿楽と称され、当初は社寺の神事や法会の儀式に用いられました。鎌倉時代には、近畿地方の神事猿楽が演劇的要素を取り入れて猿楽能に発展しました。南北朝時代に、南都興福寺に奉仕していた円満井座(金春流)・結崎座(観世流)・外山座(宝生流)・坂戸座(金剛流)の大和猿楽四座の中から、結崎座の観阿弥・世阿弥父子が出て、室町幕府三代将軍足利義満の庇護のもと京都に進出しました。

京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 能 室町時代~

世阿弥は、猿楽能に田楽能の歌舞や曲舞のリズムを取り入れて、夢幻能の様式を作り、歌舞を主体とした幽玄(優美)な能を完成させました。以後、京都の武家社会に猿楽能は定着し、観世を中心とした大和猿楽四座が活躍しました。江戸時代になると大和猿楽四座は江戸幕府の直接支配に入り、その式楽(儀式の能)をつとめることが任務とされました。そのため家元は江戸に在住し、一方京都では京観世五軒家などの弟子たちが町人社会に素謡をひろめてゆくことになりました。

京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 能 京観世五軒家

江戸時代観世流宗家(家元)が徳川将軍家に仕えるために江戸に移った後、京都において観世流の素謡の師範にあたった五家。当初は観世流脇方の福王流家元の服部宗巴、後に子息の服部宗硯が観世京屋敷の管理を取り仕切りました。服部家の門弟だった岩井・浅野・薗・林・井上の五家を観世五軒家と称しました。なお服部宗硯没後は、服部家にかわって片山九朗右衛門家が、京都の観世流を取り仕切りました。

京都観光 おすすめポイント 京都の芸術 能 金剛家

大和猿楽四座のひとつ坂戸座を源流とする能楽金剛流の家元。江戸時代には、四座のひとつとして公認されました。京都の金剛家はもと野村姓で、阿波藩に仕え、京都に住んで金裏御能をつとめていて、1862年に金剛姓を許され、分家に準ずる家柄となりました。その後家元の坂戸金剛家に後嗣がなく断絶した時、他の四流家元の推挙により1937年に京都金剛家の初世金剛巌が家元を相続しました。以後は同家が家元を継承しています。

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