京都観光 おすすめ 京都の建築 奈良時代~室町時代
京都の観光 おすすめポイント 京都の寺院の建築 奈良時代以前

京都の町は古代平安京に始まり、中世都市へと変貌し、近世初頭の豊臣秀吉による都市改造を経て、江戸・大阪と並ぶ三都として発展しました。そうした歴史と文化と伝統の豊かさが今なお感じられるのは、現代の京都に多く残る寺院や神社の存在が大きいことは誰しもが認める事実だと思います。京都府域の国宝に指定された建造物は72棟あり全国1位です。奈良時代以前に大陸から導入された寺院建築は、土間と瓦屋根を特徴とする中国式建築で、建物内部は仏像を安置する場所でした。
京都の観光 おすすめポイント 京都の寺院の建築 平安時代~鎌倉時代


。平安時代に入ると、京都ではそこに高床を張った内部空間(礼堂)が僧侶の礼拝のために加えられました。延暦寺根本中堂では、仏像を安置する土間の内陣と、高床を張った中陣・外陣が見られます。また清水寺でも礼拝の場所を加えた複雑な建物内部の構成を伝えています。平安時代には末法思想を信じた貴族によって、浄土のごとき風景をこの世に実現しようと、建築と庭園の両者からなる(苑)池式寺院が形成されました。藤原道長は最初の記念碑的寺院である法成寺を建設しましたが、平安時代のうちに焼失してしまいました。藤原道長の子である藤原頼道が創建した宇治の平等院が浄土系寺院の理想を伝えています。

応仁の乱で市中の広範囲が焼けたことにより、現存する古い寺院建設は少ないものの、鎌倉時代の大報恩時本堂(千本釈迦堂)は和様の建築で、全体に床を張り瓦ではなく檜皮葺の屋根にして和風化しています。蓮華王院本堂(三十三間堂)も同様に重厚な和様建築です。
京都の観光 おすすめポイント 京都の寺院の建築 室町時代以降

この時代には、大仏様と禅宗様(唐様)とよばれる建築様式が大陸から伝えられました。大仏様を取り入れた例は東福寺三門で見ることが出来ます。その後の禅宗寺院には、禅宗様の特徴が一般的に見られる他に、彫刻を施した装飾的意匠や、礎盤(そばん)と呼ばれる石にのせた柱の形式などが取り入れられる様になりました。その後は和様と禅宗様の混ざった折衷様が広く見られるようになってゆきます。
戦国時代が終わると、豊臣家や徳川家によって、東寺(教王護国寺)・知恩院・清水寺など多くの寺院が復興されました。その時代独自の様式を創出するのではなく、復古的な意匠で再建されています。
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