京都観光 おすすめ 京都の伝統工芸 京仏具・京印章・神祇装束調度品・京石工芸品
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京仏壇・京仏具

各宗派の大本山が集結している京都には仏壇・仏具の老舗が多く存在しており、東西本願寺前の門前には軒を連ねています。各宗派によって仏壇・仏具には違いがあり、そのすべてに対応できるのが京仏壇業界の強みで、寺院用にも家庭用にも揺るぎない地歩を築いています。仏壇は江戸時代の宗門改めによって一般に普及しました。私の実家にま仏間があり、仏壇に先祖の位牌を安置していて朝夕の仏事は欠かせません。
京仏壇は、外側に紫檀、黒檀を用い、内側に金箔などで加飾し花瓶、香炉、蝋台にいたるまで最高の技術を駆使した豪華絢爛なものから、白木の簡素なものまでさまざまな種類が存在します。京仏壇は分業による総合芸術で、彫刻、漆芸、金箔押、蒔絵、錺金具などの複雑な行程を工部とよび、最終的に組み立てる部門を商部とよびます。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京印章

印章は中国からもたらされたものです。大宝律令で公式の文書に使用することとなり、宮内省鍛冶司によって作られ、私鋳は厳禁となっていました。庶民に印章が広まったのは江戸時代に入ってからで、京都三条室町に印判師が住んでいたそうです。
印材は鋳造品、木材、本象牙、黒水牛などさまざまです。ごく小さな印材に、字画の多い文字を彫るには熟練の技が必要になります。京印章は中国漢代の漢印といわれる銅印の作風を受け継いでいて重厚で雅味豊かなところが特徴です。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 神祇装束調度品

神祇は天の神と地の神のことを表します。神祇装束調度は神社の神事、祭礼、神職に関係します。京都は全国の需要の8割を賄う場所です。神具と装束に大別され、神具には神殿、神輿などの建造物や神に捧げる物を載せる三宝などもあり、絵馬や破魔矢などのお守りも含まれます。また祭礼に伴う鉦(かね)、太鼓、笛、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)などの雅楽関係品もあります。装束には、神職の神服、冠、烏帽子、巫女の神楽衣装、神霊渡御の際の裃(かみしも)が含まれます。金属工芸では神鏡、神鈴、神額など多方面に及びます。全国の神社の神紋を型染する神祇型摺込の技法は京都のみに伝わるものです。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 京石工芸品

桃山時代から江戸時代初期にかけての築城と造園と茶道文化との結びつきが石造技術の進歩に大きな影響を与えました。比叡山麓の白川の里から「白川石」という良質の花こう岩が切り出されるなど材料にも恵まれた京石工芸品は京都の土地柄にもフィットし現在に伝えられています。
現在の京石工芸品はほとんどが庭園装飾用で、ひとりの石工がすべての工程を手掛けています。石燈籠は桃山時代以降の茶道の流行に伴い、露地や日本庭園に欠かせない存在になっています。石燈籠、屑塔、鉢物、挽臼、彫刻物とさまざまありますが、工程は共通して「原石加工」「成形」「彫刻」「仕上げ」に分けられています。
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