インバウンド 日本食 お箸のお作法がなってないと、はしたないです
インバウンド 日本食 お箸の作法

インバウンド観光客の増加や、和食が世界無形文化遺産に選ばれたことが奏功して和食ブームともいえる現象がおきています。私もたまにインバウンド観光客の方と食事をしたりする機会もありますが、日本に来る目的で一番多いのは和食を食べるということで、うれしい限りです。
外国人のお客様、特に欧米からのお客様はお箸の使い方に慣れていない方が多いので最低限のマナーは教える様にしています。
お箸の持ち方を最初に教える様にしています。ペンをもつ要領で親指、人差し指、中指の3つの指で上箸を支え、親指のつけねと薬指で下箸支えます。下箸はうごかさず、上箸をうごかせて食べ物をつまみます。私自身日本人として大変恥ずかしいのですが正しい持ち方が出来ません。伝えておくべきことだと思います。
お箸の使い方における6つのタブーというものがあります。これは①立て箸②箸渡し③刺し箸④ねぶり箸⑤寄せ箸⑥迷い箸です。
割りばしを使うときの注意事項、共有のお皿から食べ物をとるときは自分の箸を使わない(鍋料理の場合は例外的に使いますが)等説明しておいてもよいと思います。
インバウンド 日本食 お箸あれこれ

お箸の材質は杉、ヒノキ、黒壇、竹が主流でプラスティック製もあります。
調理用の菜箸、料理のとりわけ用の取り箸、祝儀用の祝箸、茶懐石には千利休が考案した利久箸を使います。
インバウンド 日本食 世界のお箸比較

お箸の文化圏の代表は日本・中国・朝鮮半島ですが、お箸だけで食事をする作法が確立しているのは日本のみです。中華料理では「汁物はレンゲで」、韓国料理では「ごはんはスプーンで」とつかいわけがなされているのですが、日本料理はごはんもおかずもお箸。おもしろいですね。世界中でお箸文化圏30%、フォークとナイフとスプーンを使うところ40%、手を使う文化圏30%です。こういう見方で世界を見るとまた別の意味でおもしろいですね。
長さや形状や材質もすこしずつ異なります。お箸発祥の地中国では長く厚みのあるお箸が特徴です。中華料理店でよく見かける先端が太いタイプのプラスティックのお箸の扱い方に苦労された方も多いかと思います。私も仕事で中国に駐在していた時たびたび中華料理店を訪れて苦労した経験があります。象牙の高級お箸を使ったこともあります。
韓国のお箸は中国のものよりは短くステンレス製が主です。昔国王が暗殺防止のために、ヒ素にふれると変色する銀のお箸を使った名残が今でも残っているそうです。韓国料理店に行く機会も多いので皆様ご存知かと思います。
インバウンド観光客で欧米からいらっしゃる方などにこのあたりの比較をお話すると喜ばれるかもしれませんね。
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