小田原 アート 小田原文化財団 江之浦測候所 Odawara Sightseeing Odawara Art Foundation Enoura Observatory

2020.03.02 (月)

小田原 アート 小田原文化財団 江之浦測候所Shightseeing Odawara Art Foundation Enoura Observatory

小田原といえば、箱根観光のゲートウエイとして有名です。また戦国大名北条氏の本拠地として難攻不落・無敵の城と謳われた「小田原城」は小田原のランドマークです。「小田原城址公園」は甲冑付体験や桜の名所としても有名です。また小田原漁港は、伊東、真鶴。大磯などの好漁場から新鮮な魚が集まる漁港として有名で、蒲鉾や干物は小田原みやげに最適です。私も小田原に到着早々に新鮮な海鮮料理を堪能しました。

小田原文化財団江之浦測候所があるのは、根府川というところで、最寄駅は東海道線根府川で江之浦測候所までは無料の送迎バスで送迎していただけます。この辺りは依然はミカン畑があったところで相模湾を間近に臨む風光明媚な場所です。

小田原 アート 小田原文化財団 江之浦測候所 アートの起源 Shightseeing Odawara Art Foundation Enoura Observatory The principal impulse behind Art

悠久の昔、我々の祖先が行ったことは、天空のうちにある自分自身の場を確認する作業でした。新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点である夏至、通過点である春分と秋分。天空を測候することにもう一度立ち戻ることで、未来に通じる糸口が開いているのではないでしょうか?

アートは人間の意識の誕生を洞窟壁画によって表現しました。その後アートは宗教に神の姿を啓示しました。また王族に権威の象徴を装飾しました。日本人にとっても同様で、アートは我々の生活する上で不可欠のものと思います。現在は成長の臨界点に達しアートの意義が問い直されています。そんなことを気ずかせるきっかけになったのが今回の小田原文化財団江之浦測候所の訪問でした。

小田原 アート 小田原文化財団 江之浦測候所 建築と作庭 Shightseeing Odawara Art Foundation Enoura Observatory Architecture and Garden Design

江之浦測候所の各施設は、美術品観賞のためのギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟から構成されています。また施設内の各建築物は、日本の建築様式や建築工法の、各時代の特徴を取り入れてそれを再現し日本建築史を通観するものとして機能しています。現在では継承が困難になりつつある伝統工法を再現し、将来に継承してゆく使命を有しています。

建築群に使用されている素材は、基本的には近隣で得られる素材を中心に使用するものとされています。造園等に使用されている石材は根府川石や小松石等小田原近隣のものです。造園のための景石には、やはり小田原近隣の早川石丁場群跡から出土した江戸城石垣用の原石が使用されています。小田原地域の活性化のために「地産地消」のポリシーが貫かれています。隋所に、古代から近代にかけての建築遺構から収集された貴重な考古遺産が配置されています。

全ての施設を見るためには、最低でも2時間はかかります。入場者も定員制をとっているのでゆっくりとした時間を過ごすことができます。各建築物の建築様式や建築工法を通して各時代にタイムスリップできます。ミカン畑を切り開いて作ったため施設内を歩くだけでも良い運動になります。インバウンド観光客に人気が高いのも納得です。香川県の直島の美術館も同様のコンセプトで作られているそうです。

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