京都観光 おすすめ 寺院 黄檗宗
京都観光におすすめの寺院 黄檗宗
江戸時代の初期の、明の禅僧隠元隆碕を始祖とする禅宗の一派です。1661年宇治に萬福寺を開創したのが始まりです。1740年14世龍統が日本人として初の住持となりました。17世祖眼と22世格宗以降は日本人僧によって継席されています。長らく臨済宗の一派となっていましたが、1876年に黄檗宗として独立しました。

●閑臥庵 (北区鞍馬口通烏丸東入新御霊口町)本尊=釈迦如来 山号=瑞芝山 江戸時代に後水尾法皇が父の後陽成天皇の聖旨(天皇の考え)を引き継ぎ、貴船の鎮宅霊符神を御所の北に移建したことが始まりです。黄檗宗特有の精進料理である普茶料理が伝わっています。

●海宝寺 (伏見区桃山町正宗)本尊=聖観世音菩薩 山号=福聚山 萬福寺13世の竺庵浄印が別院として興した開宝寺を移建し海宝山と称するようになりました。寺地は伊達家の居館跡と伝えられていて伊達家が伏見城濠の桶門を守備した関係から寺の背後には桶の跡があったと言われています。呉服店大文字屋(大丸の前身)の創業者下村正啓は竺庵を信奉し、海宝山を援助しました。方丈にはかつて伊藤若沖が描いた「群鶏図」の襖絵がありましたが、伊藤若沖がこの絵を描いて以来伊藤若沖が筆をとらなかったことから「若沖筆投げの間」と呼ばれています。普茶料理も有名です。

●石峰寺 (伏見区深草石峰寺山町)本尊=釈迦如来 山号=百丈山 萬福寺の千呆が創建しました。釈迦如来や五百羅漢、鳥獣類の石仏は伊藤若沖が指揮をして掘らせたものです。伊藤若沖はこの寺に草庵を建てて隠棲しました。境内には伊藤若沖の墓と筆塚があります。

●萬福寺 (宇治市五ヶ庄三番割)本尊=釈迦如来 黄檗宗の大本山 山号=黄檗山 中国の渡来僧だった隠元隆碕が1661年に創建しました。創建当初の建築がそのまま残っていて、大雄宝殿・法堂・天王殿などの中心伽藍をはじめ、三門・総門・禅堂・斎堂・松隠堂(隠元の隠居所の遺構)などが重要文化財に指定されています。法堂などにみられる「卍字くずし」とよばれる高欄など中国明代の形式を伝える異国情緒あふれる伽藍は魅力的です。天王殿に安置される布袋像は弥勒菩薩の化身とされ、都七福神まいりの布袋尊として親しまれています。
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