京都観光 京都の民族行事 節分行事(立春前日)

2021.10.15 (金)

京都観光 節分行事(立春前日)

節分とは、元々は立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日を指す言葉です。その意味では、節分は年に四回あることになりますが、古くは立春が年の始まりと考えられていたことから、その前日である節分が最重視されることになり、今日では節分は、新暦二月初旬の立春の前日を意味するようになりました。

京の節分行事は、平安時代から宮中で行われていた「追儺」に由来すると言われています。元は大晦日に行われて疫鬼を祓うことを目的とした行事で「鬼やらい」などとも呼ばれていました。節分の諸行事は、季節の隙間である時期に、人間たちに襲い掛かる目に見えない疫鬼や、さまさまな災厄を祓うために行われてきたものです。

節分には「福は内、鬼は外」という掛け声とともに家の内外へ豆を撒き、イワシの頭に柊の葉を刺したヤイカガシと呼ばれる呪物を戸口に掲げる習慣が伝えられています。吉田神社、鞍馬寺、平安神宮などでは、追儺式に「方相氏」が登場します。「方相氏」は、本来は目に見えない疫鬼を祓う役割を担っていたのですが、強敵と戦うために恐ろしい形相の四ツ目の仮面を被り、最強の武装で周囲を威圧したことから、いつしか「方相氏」の形相が、鬼の姿を表わすようになりました。

京都観光 節分行事 みどころ

北野天満宮 節分祭の豆撒き

蘆山寺 節分会 追儺式鬼法楽 元三大師良源が修行中に邪魔をしてきた鬼を退散させたという故事に由来する節分会が行われます。赤、青、黒の三匹の鬼が登場する追儺式鬼法楽(鬼踊り)が行われます。

吉田神社 節分祭 追儺式に登場する方相氏 平安時代より宮中において行われていたものを古式に則って再現したものです。大舎人が黄金四つ目の仮面を被り、盾と矛を持って「方相氏」に扮し、小童を多数従え、陰陽師が祭文を奏す中、方相氏が大声を発し盾を三回打ちながら舞殿をめぐります。最後に殿上人が桃弓で葦矢を放ち、疫鬼を追い祓います。

壬生寺 節分会 厄除大法会での壬生大念仏狂言 節分の前日と当日、壬生大念仏狂言の演目の「節分」が八回にわたって上演されます。この日参詣者は境内で炮烙という素焼きの皿を買い、親族などの年齢や性別を墨書きして奉納します。この炮烙は、春の壬生大念仏狂言の演目「炮烙割」の中で割られます。

須賀神社 節分祭 懸想文売り 境内に烏帽子水干姿の懸想文売りが登場して、節分の前日と当日の二日間限定の懸想文を売ります。これを購入し、箪笥などにしまっておくと、縁結びのご利益があるそうです。

千本釈迦堂(大報恩寺) お亀節分会 お亀が登場することに特徴があります。お亀が微笑むと、暴れていた鬼たちは大人しくなり、打ち出の小槌をお亀に進呈します。

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