京都観光 おすすめ 京都の伝統工芸 京小紋・京鹿の子絞り・西陣織・友禅染
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 染織 西陣織

先に糸染めした糸を使い、文様を織り出す高級絞織物。完成までに20以上の細かい工程を必要とされます。多品種少量生産が基本です。西陣織は平安京の朝廷所属の織手集団(大舎人座)以来の伝統を誇ります。応仁の乱で山名宗全らの西軍が陣地を構えたことから「西陣」の名前が生まれました。1730年の西陣大火で織機3000機を失い、また再三の奢侈品禁止令により打撃を受けました。明治時代初期に、佐倉常七・吉田忠七・井上伊兵衛をフランスのリヨンに派遣し、ジャガード機械織機を輸入し絹織物の先進地としての地位を確立しました。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 染織 京友禅

江戸時代前期の町絵師で、扇絵を描いていた宮崎友禅齋の考案によると伝えられています。京友禅の技法は、型友禅と手描き友禅に分けられます。明治時代以後、型によって友禅模様を染める「写し友禅染」が考案され、量産化の道が開かれました。手描き友禅は下絵を描き、それに沿って防染糊(糸目糊)を置き、色挿しを行います。伏せ糊を置いて地染めを行い、蒸して染料を定着させ、水洗いして不要な糊を洗い流します。鴨川や堀川ではこの水洗いを「友禅流し」と呼び古都の風物詩となっていましたが、河川の品質保全のため現在は行われていません。友禅染に刺繡、金銀箔を施した高級品も存在します。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 染織 京小紋

小紋は友禅型染の技法と同じですが、小さな絞様一色で型染めし、防染糊を置いた後引き染めするのが特徴です。上杉謙信の紋付小絞帷子や、徳川家康の小花絞小絞染胴腹などは小絞の技法を駆使して作られています。江戸時代には、小紋が用いられた裃が武家の正装となり江戸で発展を遂げました。和紙の型地紙に刃物で模様を彫りぬいて作られます。小紋型紙の小さい紋様のものを鮫小紋、さらに微細なものを極鮫と呼びました。色数と同じ枚数の型紙が必要となり、これらを巧みに組み合わせ京都独自の風合いを生み出し、手描きの京友禅と互いに影響しあいながら発展してきました。
京都観光 おすすめポイント 京都の工芸 染織 京鹿の子絞り

絞り染めは、着物や帯揚などに使われる染色技法で「日本書紀」にもその記述が見られます。薄手の絹地の一部を指のつま先で小さく寄せて、その部分を糸で固く括り、巻き締めて防染して地色を染めます。この後糸を解くと染め残りがまだらに残り、まるで小鹿の班点に似ているので鹿の子絞りと呼ぶようになりました。絞り技法には疋田絞・一目絞、染め分け技法には桶絞・帽子絞など様々なぎほうが存在します。絞った部分が盛り上がり、着物全体に風合いと凹凸の独特の立体感があります。古くは女性の髷(まげ)の飾りに使われ手絡(てがら)と呼びました。
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