京都観光 おすすめ 精進料理 Buddhist vegetarian dishes in Kyoto

京都観光 おすすめ 精進料理の意味 Meaning of Buddhist vegetarian dishes
精進とは「悟りの道を求める修行」(ascentic training to attain enlightenment)という意味です。仏教僧にとっては食事の支度や食事を食べることも修行の一環として考えられています。美食を戒め、粗食であれという行でもあります。
日本では精進料理=ダイエット食としてとらえられていますが、日本の歴史的側面や宗教的側面から考えると、インバウンド観光客の方々に多くいらっしゃるベジタリアンやハラルについても理解しやすいのではないかと思います。

京都観光 おすすめ 精進料理の特徴 Feature of Buddhist vegetarian dishes
仏教では殺生が禁止されていますので、肉食が出来ません。そのために野菜や豆や穀物を調理する精進料理が生まれました。植物性食品のみ使用しています。精進料理の出汁も昆布やしいたけなど植物性のものから取っています。
大豆は栄養価が高く、タンパク質を豊富に」とることが出来ます。大豆は生で食べることができないので、調理方法が工夫され保存食として発展しました。味噌(bean paste)、醤油(soy sauce)、豆腐(bean curd)、湯葉(soy-milk skin)、油揚げ(deep-fried bean curd)、生麩(wheat gluten)、納豆(fermented soybeans)などが有名です。
高野豆腐は弘法大師(空海)が発案されたもので、豆腐を冬場の保存食として活用することができました。「がんもどき」は精進料理で禁止されている肉や魚のもどきとして見た目を楽しむ発想から生まれました。修行の中にもウイットが感じられ、先人の知恵を感じます。

京都観光 おすすめ 精進料理の現実 Reality of Buddhist vegetarian dishes
精進料理は現在では弔事で出されることが一般的です。昔は初七日の間は精進料理を食べたならわしがありました。「精進落とし」のならわしは現在でも行われているところも多くあり、初七日法要の時に僧侶や関係者を接待するという意味です。
現在では繰り上げ初七日という形で火葬日に一緒に行うことになっていたり、僧侶にはお布施を渡すのみという形で簡素化されてきていますが、本来の意味を理解しておくことは重要だと思います。

京都観光 おすすめ 精進料理の名店 Famous restaurant of Buddhist vegetarian dishes in Kyoto
京都で精進料理をいただけるお店を紹介します。これらのお店は有名寺院に隣接していて、寺院参拝もあわせて楽しめます。ぜひお立ち寄り下さい。
●大徳寺一休 京都市北区紫野大徳寺下門前町20 京都市バス大徳寺前下車 営業時間 12時~18時 定休日 不定休 大徳寺精進料理は要予約
●天龍寺 師月(しげつ)京都市右京区嵯峨天龍寺亡ノ馬場町68 嵐電 嵐山駅下車 営業時間 11時~14時 定休日 無し 予約 必要
●龍安寺 再源院 京都市右京区竜安寺御陵下町13 京都市バス 竜安寺前下車 営業時間 10時~17時 定休日 無し
●黄檗山 萬福寺 京都府宇治市五ヶ庄三番割34 JR奈良線&京阪宇治線 黄檗駅下車 営業時間 11時30分~14時30分 定休日 不定休 予約 3日前までに要予約
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