一度は行きたい 京都 世界遺産 清水寺 ブラタモリで紹介 kyoto World Heritage Site Kiyomizudera Temple

2020.04.27 (月)

清水寺 ブラタモリで紹介 歴史 Kyoto World Heritage Site Kiyomizudera Temple

清水寺は778年に僧・延鎮が千手観音の木像を泰祀したことにより創建されました。征夷大将軍として蝦夷討伐を行った坂上田村麻呂が鹿狩りで登山した際に、延鎮は生類殺生(しょうるいせっしょう)の非道、観音菩薩の大慈大悲(だいじだいひ)を説きました。感銘を受けた坂上田村麻呂は観音に帰依し、十一面千手観音菩薩を御本尊とする寺院を建立しました。音羽の滝の清らかさにちなんで「清水寺」と名ずけられました。

「清水の舞台」として知られる本堂は1663年に徳川家光の寄進により再建されたものです。釘を一本も使わない「懸造」(かけずくり)によって支えられています。舞台は檜板張り(ひのきいたばり)、柱は欅(けやき)で高さ13メートル。平安時代から雅楽や能などが催されてきました。3年がかりの改修がようやく終わりましたので、生まれ変わった「清水の舞台」を是非訪れて下さい。

清水寺 ブラタモリで紹介 古(いにしえ)の死生観 鳥辺野(とりべの) Kyoto World Heritage Site Kiyomizudera Temple

清水寺は今では多くの観光客が集まる観光地ですが、かつてこの地には「鳥辺野」(とりべの)という葬地でした。松原通から東大路通を南に進むと大谷本廟に辿り着きますが、この辺りから清水寺にかけての一帯が鳥辺野(とりべの)です。このあたりには現在でも多くの墓石が並んでいたり、沿道に地蔵が祀られていたりします。阿弥陀如来、地蔵菩薩、観音菩薩、釈迦如来、大日如来と多種多様の石仏群はみどころのひとつです。廃仏毀釈の際に捨てるわけにはいかないと京都の町衆の手によって京都の街中に祀られていた石像が集められました。地蔵信仰の篤い京都ならではかと思います。

清水寺 ブラタモリで紹介 古(いにしえ)の死生観 六道の辻 Kyoto World Heritage Site Kiyomizudera Temple

鳥辺野(とりべの)の入り口があったところは「六道の辻」とよばれていました。「六道」とは人間が生前の業(なりわい)によって赴く世界のことで、地獄・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人間・天上(てんじょう)の6つからなります。「あの世とこの世の境界」を強く感じることが出来る場所です。

このあたり一帯の地名は「轆轤町」(ろくろちょう)とよばれていて、多数の髑髏(どくろ)が掘り出されたことに由来します。お盆に精霊を迎える「六道参り」で有名な六道珍皇寺や、「幽霊子育て飴」で有名な「みなとや」の前にある西福寺や六波羅蜜寺もこの近くにあります。鳥辺野という死に囲まれた地で、音羽の滝から湧き出す清らかな水を重ね合わせることで「生」と「死」を感じてみてはいかがでしょうか?

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