京都観光 おすすめ 文化 夏越の祓い 貴船神社
京都観光 おすすめ 文化 貴船神社の夏越の祓いは人形流し

はやいもので今年も約半分が過ぎました。この半年間の罪や穢れを祓う「夏越の祓い」の時期になりました。京都郊外にある貴船神社ではこの「夏越の祓い」を人形(ひとがた)流しという形でおこなっています。紙の人形(ひとがた)に名前を書き、息を吹きかけ、体の一部を触り、穢れを人形に移し、その人形を川に流します。
貴船神社は水神である高龗神(たかおかみのかみ)<イザナギのみことの子供>を祀っています。水はいのちの源泉、生きとし生けるものが命をつなぐために必要な水の供給を司る水源の神なのです。
京都観光 おすすめ 文化 夏越の祓い 貴船の由来

貴船は古くから「気生根」と表記されています。地名の由来については諸説ありますが、皇母玉依姫命(たまよりひめのみこと)がお乗りになった御料船の「黄船」に由来するという説もあります。運気隆昌、縁結び、請願成就の神として信仰を集めてきました。歴代皇室が勅使を遣わされていて、嵯峨天皇が降雨を祈願されたのが始まりと言われています。古来より晴れを願う時は白い馬が、雨を願う時は黒い馬が奉納されていて、絵馬発祥の地ともいわれています。
京都観光 おすすめ 文化 夏越の祓い 貴船神社のみどころ

貴船神社の社殿は本宮、中宮(結社=ゆいのやしろ)、奥宮の3つに分かれていて建っています。中宮(結社)は縁結びの神様として信仰されています。和泉式部が貴船神社に参拝した時に詠んだ歌が後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)に収録されていて、歌碑が中宮(結社)に建っています。夫の浮気に悩んだ和泉式部が貴船神社に参拝したことで復縁できたという言い伝えによるものです。
中宮(結社)の祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)で木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)の姉にあたります。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)を見初め、父親である大山祇命(おおやまつみのみこと)に求婚を申し込みました。大山祇命(おおやまつみのみこと)は磐長姫命(いわながひめのみこと)と木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)のふたりを送り出されました。ところが容姿端麗な木花開耶姫命(このはさくやひめのみこと)にたいして、醜い容姿の磐長姫命(いわながひめのみこと)は実家に帰されてしまいました。このことを恥じた磐長姫命(いわながひめのみこと)は貴船に住むことに決めたとの言い伝えがあるとのことです。いにしえを思うとワクワクした気持ちになりませんか?
京都観光 おすすめ 文化 夏越の祓い 夏の貴船

貴船は京都市北部に位置していて、温度が京都市内に比べて時期によっては10度ちかく低い時もあります。夏の川床(かわどこ)は有名です。川のせせらぎの音を聞きながらいただく料理はまた格別です。ぜひ一度お越し下さい。
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